会員寄稿文
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〜 氣楽会「合気道の術理と理念」について  〜 
 
H13/11  報告 岡村 敏明 
平成13年10月28日、氣楽会を開催しました。その模様をまとめました。
「氣楽会」は、毎月合気道の基本に関するテーマを決め、古谷師範の講話を聴く会です。

1.合気道の基本、「三角体の構え」と「振り上げた手は,振り下ろす」について。
 「三角体」とは,例えば左構えの場合,次のような姿勢をいい,最も合理的で安定した姿勢となります。
  @左足を約半歩前に踏み出して,背筋を真っ直ぐに保ち、半身に構える。
  A両足の関係は,前側の踵の線が後足の土踏まずの真中あたりになるよう、ほぼ直角にする。
  B上体の重みは、両足拇指丘に平均にかけ,重心は両足を結ぶ線の中心に落とす。
  C全身を柔軟に維持し,どんな変化にも対応できる態勢とする。
  D腕は,力まず軽やかに左手を中段に,右手を下段に保つ。
  E両手の指を力むことなく開いて伸ばし,手刀状にして構える。
  F目は一点に注ぐことなく,常に相手全体を把握する。

 「振り上げた手は,振り下ろす」ということは,至極あたりまえのことですが,そのポイントは,振り上げた手を“力”で振り下ろすのではなく,“力を抜いて手の重さ”で振り下ろすことです。

2.技(わざ)は,ゆっくりと正確に。
 武道は,「速さ」と「正確さ」が必要ですが,技がゆっくりと正確にできれば,自然とその技は速くできるようになります。 技の速さの練習より,ゆっくりと正確にできる練習を心掛けることが大切なことです。

3.身体の中心が何処か。
 相手が突いてきた時,相手から突かれた個所(相手と自分との接点)が,自分の身体の中心となります。
 その突かれた個所を中心として「さばき」を行なうと,それが技となります。
 これは、「突かれた時」を「持たれた時」に読み替えても同様です。
 稽古のとき,相手と自分との接点が何処にあるのかを常に把握しながら行なうことが大切です。

4.氣を読む。
 「氣」は「心(思い)」を動かし、氣と心が「身体」を動かします。相手がどのように動くか,相手の行動を前もって知るには,「氣を読む」ことが大切です。
 また,「氣」は何時も、誰でも出ているのですが、自覚できない阻害要因があります。
それをなくすには、一つのものにこだわらず、中心(胴体)をしっかり保ち、リキミをなくし、自分の感覚・触覚に素直に従うということです。

一服(いっぷく)の大切さ
 授業中あるいは練習中に,生徒が集中せず、ガヤガヤ・そわそわとなった時は,氣はそぞろで何をやっても効果はありません。何故なのか,その場の「氣」を読み、生徒の「氣」を変えてやることが大切です。
 これを“一服入れる ”といいます。「氣」を別の興味を持ちそうな方に一旦誘い,それから再び本来の伝えたい事柄に自然な形で戻し ます。そうしますと生徒は落ち着いてきます。
 合氣道の技法でいえば、『入り身、円転の理』の実践だと思います。