N P O 便 り![]() ![]() * * 第 2号 第一回合氣道演武大会特集号 * * 平成15(2003)年12月発行 |
「第一回合氣道演武大会を終えて」
NPOひろしま合氣道普及協会 理事長 古谷 貞雄 NPOの役員会の席で,「演武会をやりたいですね」の発言は,試合をしない合氣道にとって自分たちのやっている稽古の成果を知りたい会員の気持ちの高揚からであった。 まず最大公約数的「都合の良い日」のアンケート集めから始め,集計の結果11月が固まった。つぎに,同じやるなら大きな会場でということになり,体育館との交渉を進め,日時を決めた。 あとは都合の付くスタッフが毎週集まり,詳細を詰め,役割分担を決めた。そして9月半ばから,各会員の皆さんの演武内容を決め,その稽古に専念していった。タイムを計り,技の修正を加えながらの稽古は,予想以上にみんなの士気を高め,一丸になっていった。ものすごい充実感を感じたのは私だけではなかったと思う。 そして準備万端,体育館も時間延長を3度申請し,11月16日(日)10時集合となった。 前日から明け方まで降り続いていた冷たい雨も止み,日本晴れの清々しい朝を迎えた。スタッフの会員が続々と集まった。広島県立総合体育館・武道場には,いまから始まろうとする演武会の準備で,和やかなうちにも緊張があった。大会実行委員長の指示で,持ち場の準備にテキパキ動く会員たちは頼もしかった。準備も整い,早めの昼食を済ます人,演武の稽古をする人・・・白い稽古着がまぶしかった。そしていよいよ開演となった。来賓を迎え,全員正座での開会式。約20分間,こどもクラスを含め全員微動だにしない風景は,観客・来賓からの驚嘆の声を生んだ。当たり前のことが感動を生む,これも大きな発見かもしれない。 自由・模範演武に続き,「無雙神傳英信流抜刀兵法」の森本邦生先生と吉村美由紀先生が,ご自分たちの全国大会の途中にもかかわらず駆けつけて下さり,静けさの中に裂帛の気合を秘めた素晴らしい特別演武を披露された。 そして,こどもクラス,一般初心者・中級者クラス,3級,1級クラス,さらには初段から五段の人たちの演武は,夫々の思いを込めて迫力充分だった。最後は,私の総合演武で締めくくり,大会実行委員長の閉会宣言で「第一回合氣道演武会」は,無事見事に終了した。 観客や会員の皆さんは,人それぞれの合氣道があることを,観じ・感じられたことでしょう。 早速に「来年やる時は・・・」とか,「来年の演武会に間に合うように,下半身を鍛えて・・・」などなど,もう早くも盛り上がっている声を聞くと,この演武会が大成功であったことが窺える。 数々の感動と夢を与えてくれた演武者の皆さん,関係者の皆さん,本当に有難うございました。 演武大会実行委員長 専務理事 岡村 敏明 11月16日(日)13時から, NPO法人ひろしま合氣道普及協会主催,福山合氣会ビバ合氣道教室ひろしま協賛,(株)ビバ後援の「第一回合氣道演武大会」が,広島市基町の広島県立総合体育館・武道場で開催されました。 古谷貞雄 理事長の開会宣言で開演。大会会長 森戸曠敬(株)ビバ取締役社長の挨拶,来賓の広島県広島中央警察署 佐々木誠氏の祝辞に続き,大会顧問 衆議院議員 増原義剛氏,ビバ合氣会顧問 広島県県会議員 石橋良三氏から祝辞を頂き,演武が開始しました。 約120人の観客を前に,初心者から有段者まで小学生を含む50人が出場。こどもクラス,一般初級・中級者クラス,3級・1級クラス,有段者の演武,さらに無叟神伝英信流抜刀兵法の森本邦生先生,吉村美由紀先生による特別演武,最後に古谷師範の総合演武で終演しました。多彩な技や関節技を使った演武が相次いで披露され,観客に基本技の指導もあり好評でした。 演武者の皆様,関係者の皆様,大会が無事に終わり大変ありがとうございました。紙上をお借りしまして御礼申し上げます。第2回NPO便りは“合氣道演武大会特集号”としてその感動をお伝えします。 「演武大会のスタッフを代表して」 理事 山岡優子 全体的には終始,和やかで大きなミスもなく,演武者もスタッフも程好い緊張感を持ちながら 楽しんでいたようで,とても良い大会だったと思います。見に来てくれた友人・知人の評判も上々でした。 演武については,先ず子供達よくやった!という感じです。うれしい驚きでした。今後,子供 クラスを指導していく上で,とても大きな励みになります。そして一般会員全体が,ワンランク,レベルアップしたという印象を強く受けました。やはり発表の場があるというのはいいものです。 普段はばらばらに稽古していますが,ああいう場で全員が一つの目標に向かって心を合わせていると,自然に仲間意識のようなものが芽生え,絆が深まったのではないかと思います。 対外的にもいいアピールの場になるので,毎年続けることができればいいと思っています。 【演武会の感想文から抜粋して掲載】 ・ 初回であり,演武会経験者が皆無の状況では良いできだったと思う。 ・ 皆様の真剣さが感じられ,興味深く楽しませて頂きました。 ・ 古谷先生の演武はさすがに堂々とされ,すばらしいと思いました。 ・ 子ども達も立派で,一生懸命練習していることがよく分かりました。 ・ いろんな人に見られている緊張感は,良い経験になったと思います。 ・ 照れ笑いしてたのが残念で,ハラハラしながら見ていました。 ・ 動きに無駄なく,合氣道というものの素晴らしさを直接感じました。 ・ 勝負を決する試合とは違い,厳粛な雰囲気を感じるものでした。 ・ すごく緊張したのとはずかしさで,下手な演武になってしまいました。 ・ 抜刀兵法での空間が四角形に見え,間の中に動きがあるんだと思いました。合氣道の空間はやはり丸でした。 ・ とても楽しく有意義なものでした。演武会により上達も早くなり,日頃の稽古とは違った感覚も養えると思います。 ・ 子ども達の演武は基本的なものでしたが,一生懸命さが伝わってきました。 ・ 子どもが緊張している様でしたが,終わった後の笑顔が満足そうで私達もうれしく思いました。 ・ とても楽しく参加させて頂きました。見る人にも参加する人にも楽しいものだと思いました。 ・ 演武は見ごたえがあり,楽しく見せて頂きました。子ども大変によろこび,うれしく思っているようでした。 ・ 普段見られない有段者の方の演武を見たことは,貴重な体験でした。これからの稽古に意欲が湧きました。 ・ 何か目標を定めてみんなと一緒に取り組むという演武会は,発表会といった感じでとてもよかったと思います。 ・ 不安な気持ちがありましたが,稽古通りの演武が楽しみながらでき,ほど良い緊張感と良い刺激になりました。 ・ 稽古不足もあったので,今度からはなるべく稽古を休まずがんばっていきたい。 ・ 人間,目標があると稽古に集中できるし,上達するにもよい機会だと思いました。 ・ 合氣道は激しさを持っていながらなんと柔らかいのだろうと新しい発見をしました。 ・ 楽しく悔いのない演武ができた。今後もみんなの力を合わせてやっていきたい。 ・ 演武大会に出るため,稽古がいつもより集中したように思える。 ・ 演武会で一つ一つの技について自分自身を見直すきっかけになるとともに,様々な人と話す機会が持てた。 |